「ここまでくると律が哀れだわぁ」


「くくっ、こーんなわかりやすく妬いてるのにね。気づかれないなんて、ねぇ?」


「俺は見てて面白いなあ」


「ふっ、アホなの」


「........、埋めてやろーか?」 



は、話についていけん....。


みんなが律くんを煽っている、ように見えなくもないけど。


お願いだから、これ以上怒らせないで....!



隣でお怒りオーラを飛ばす律くんの袖を、きゅっと掴んだ。



「ほんとに、ごめんね律くん....。あの、どうしたら許してくれる....?」



食べものの恨みは怖い、から。


ここはやっぱり、きちんと律くんにお許しを頂かないと。



「なんでも聞いてくれんの?」


「う、私に出来る範囲のことで、なら...」



私の髪を無表情でクルクルと指に巻き付ける律くんに、小さく頷く。