無敵の総長は地味子ちゃんに甘すぎる




「ふふっ、冬哉くん寝てるんだね」



ソファーに横たわる、冬哉くんの姿。


普段のクールな姿とはかけ離れた、幼い寝顔にクスッと笑みがこぼれる。



「ほんと、無防備だよ。冬哉、寝顔はカワイイんだよな」


「あははっ、イタズラとかできちゃいそう」


「バレたら殺られる可能性あり」



気持ちよさそうに眠りについている冬哉くんの寝顔を眺めながら、由良くんの言葉に、確かに....と思ったそのとき。




「──っ、わぁっ!?」




突然、背後からなにかに抱きしめられて、身体が甘い香りに包まれた。



小さな悲鳴をあけながら、そちらに顔を向ければ、なぜか不機嫌そうな律くん。




「律くん、びっくりするから!」


「ジャマしてやろーと思って」


「じゃま?なんの....?」


「由良との距離がちけえんだよ。もっと気をつけろ」