無敵の総長は地味子ちゃんに甘すぎる




呆れたような顔の律くん。


────はっ、と我にかえった。


私、勉強会中なのにずっと尊ちゃんと話しして....。



「全然戻ってこないから心配した」


「ご、ごめんなさい...。
せっかく誘ってもらったのに」


あまりにも尊ちゃんがいい子で可愛すぎからって、ヨリミチしすぎてしまった。


.....全面的に私が悪いですごめんなさい。



「ふっ、嘘だよばか」


申し訳なさから俯いていると、ぽん、と柔らかい手つきで頭を撫でられた。


「尊からメッセージきてたし。どーせ、こいつが引きとめたんだろ」



控えめに視線を合わせると、やさしく細まる瞳。



怒っては、なさそう....?


律くんの声色はやさしくて、こころのなかでほっと安心ため息をついた。