というか、家族以外の前でメガネを外したのは尊ちゃんが初めてだ。
親友である悠莉の前でさえ、外したことはない。
....というか、外すタイミングがない?
それを伝えれば、尊ちゃんは納得したような表情をして、にやりと笑う。
「ふふふ、お兄ちゃんも知らない未桜さんの素顔....っ。優越感ですっ!!」
「み、尊ちゃん?すごく顔が緩んでるよ?」
というか、素顔ってほどでもないんだけどな.....。
軽く笑いながらメガネをかけ直すと、再度感じる尊ちゃんの視線。
「メガネがあるかないかで、ここまで変わるとは..... 」
「そんなに違うかな?」
「ぜんぜんチガイマス。
でも、わたし地味な未桜さんもカワイイ未桜さんも、どっちも大好きですっ....!!」



