無敵の総長は地味子ちゃんに甘すぎる




突然の大悲鳴に、こっちが驚いてしまう。


「ど、どうしたの、尊ちゃん?」


「....未桜さん、ですよね?」



目を真ん丸に見開いて、口をパクパクさせて。


まるで''信じられない''と言わんばかりの表情。


「未桜だよ、未桜!誰かわからないくらい、そんなにひどい顔してる?私....」


軽くショックを受ける私に、尊ちゃんはハッとした顔をして、私の顔じーっと観察する。


な、なにごと....?


「....こんなキレイなひと、初めてみたぁ」


「キレイ?誰が??」


なぜか頬を赤く染めて、口元に手をあてる尊ちゃん。



「え、未桜さんその顔で自覚ないんですか!?」


「じ、かく....って。もー、尊ちゃん。
私は、ちゃんとブサイクって自覚あるよ」