無敵の総長は地味子ちゃんに甘すぎる




「うぅぅ.....っ、未桜さん優しすぎですっ」


「ふふ、尊ちゃんは泣きすぎ」


ハンカチを尊ちゃんの目元にあてて、涙をふいた。


「そんなに優しい言葉、かけてもらったの初めてです.....っ。わたし、決めました!
わたしなりに、自分のカタチで頑張ります.....!!」


ふわり、柔らかく微笑んだ彼女は、自分の中での答えを見つけたみたいだ。


「うん。応援してるよ、尊ちゃん」


ガッツポーズを作れば、尊ちゃんも同じものを返してくれた。


今日のことがキッカケで、私も芸能界にもう少し興味もってみようかな....なんて。



「ありがとうございます!
わたしも応援してます。お兄ちゃんと未桜さんのこと....!!」


「....っ、え」