「モデルになるっていう夢を叶えるために、尊ちゃんはたくさん努力したんじゃないの?」
私は、芸能界とか詳しくないからよく分からないけど、簡単になれるものではないということくらい分かる。
とても、とても、厳しい世界。
「律くんと尊ちゃんは、努力する方向が違うだけだと思うよ。
でも、根っこの部分では同じ。将来のために、真っ直ぐ頑張ってる」
尊ちゃんの頭に手を置いて、髪をすくように撫でた。
「尊ちゃんは、尊ちゃん自身を認めてあげて。私からしたら、尊ちゃんはとってもキレイだよ」
キレイなのは、容姿だけじゃない。
内面だって、もちろん外見だって──尊ちゃんは''キレイ''なのだ。



