思わずふむふむと納得してしまう。



....でも、私は行っていいの?


律くんの家、ということは、律くんの了解を得ないと。


「あの、私も「いい」



''私も行っていい?''、そう聞こうとしたのに途中で遮られる。


「未桜は強制参加だから。
....つーか、俺が誘おうと思ってたのに」


「っありが、とう」


拗ねたような言い方に、胸が変な音をたてて、じわり、と頬が熱をもつ。


....名前、久しぶりに呼ばれた。


他のひとに呼ばれても、なんとも思わないのに。


律くんに''未桜''って呼ばれると、ほんの少し体温が上がる。


....気がする。



「いつするの?勉強会」


それを誤魔化すように問いかければ。



「今日の放課後」


「....、きょう?」


「予定入ってる?」


「暇、だけど。お家にお邪魔するなら、手土産とか....!」


「いらねえから」



バッサリと断られて、渋々頷いたのだった。