「え?勉強会?」 


翌日の屋上。


食後のデザートを食べている私に、湊くんが一言。


「そーそっ。僕たちテストの前にみんなで勉強してるの。みーちゃんも一緒にやろーよ!」


「....み、みんながいいなら参加させてもらおうかな。場所はどこなの?」


勉強するなら、図書室とか....?


う、このメンバーで勉強会.....、視線が集まりそう。



「────律の家だよ?」


「.....へ」



想像していなかった答えに、まぬけな声が漏れる。


「....学校でやると、クソ女共がキャーキャーうるっせえんだよ」


過去にそういう経験があるのか、突如機嫌が悪くなる冬哉くん。


チッ、と軽く舌打ちをしながら、ミルクレープを頬張っている。


食べてるものと表情がミスマッチだよ、冬哉くん....。



「....と、まぁいろいろあって律の家ってことで落ち着いたわけ」


「な、なるほど」