「み、未桜さん....、顔、赤いです...」
「い、いわないで!」
自分でも、わかってるから。
頬の熱を冷ますようにパタパタと手で仰げば、ふと感じる視線。
「えっと、どうかした?」
そちらへと目を向ければ、ごもごもと口ごもる矢橋くんと杉谷くんの姿。
「いや、あの....、り、律さんのことで」
「律くんのこと....?」
聞き返せば、コクコクと頷く二人。
頬はすこし紅潮していて、なんだか嬉しそうな様子。
「律さんってあんまり自分のこと話さなくて....」
「そうなんです。だから....その。律さんと未桜さんのこと聞かせてほしくて」
「律くんと私のこと....」
そういわれても....律くんとはついこの前に出会ったばかり、だし。
恋人という関係も、律くんのやさしさから生まれたニセモノの関係。



