ポカンとする私をよそに、下っぱしさんはあわあわと騒ぎ出す。
「お、おいお前らっ....そ、そ、そ、総長が笑ったぞっ!」
「ゆ、由良さん駿さん....!総長が、ものすごくやさしいカオ....っ」
「あー、お前ら一回落ち着こうな?」
由良くんの言葉で一旦は落ち着いた下っぱしさんたちだったけど、まだ少し騒がしい。
「律くんが笑うことって、そんな珍しいこと?」
あまりのオーバーリアクションに、私は首を傾げてしまう。
「....律はお前の前だと、すげぇ優しい表情になる」
「あ、冬哉くん」
「そーそーっ!律って普段、無愛想でそっけないくせにみーちゃんにはすごい甘々だし」
どこからか現れた冬哉くんに続いての、湊くんの言葉。



