「西園寺虎徹、朱美、そして倉本の三人が感染したエキノコックスはただのエキノコックスじゃない……。あんたと寺井が開発したエキノコックスだ」
右京さんの声が静かに響く。私たちは、京子の部屋に通されている。
「三人の血液の中から検出されたエキノコックスは、通常のエキノコックスよりも潜伏期間が短くなるようにされていた。あんたは佐久間研究所で働いていた。しかも優秀な科学者。強力で潜伏期間の短いエキノコックスを作り出すことは可能なはずだ」
「エキノコックスは、日本では主に北海道でしか知られていません。あなたはそれを利用したのではないですか?」
私がそう言うと京子さんは、「ええ」と頷く。京子は北海道出身だ。エキノコックスを手に入れられる。
「寺井さんの経営していたバーの地下に、大きな実験室がありました。そこで開発していたんですよね?」
東さんが言う。そして、右京さんが写真を取り出した。寺井の手元を写した写真と実験室を写した写真。白い毛の写真だ。
「この二つはウサギの毛だった。あんたの持っているコートの毛がそうなんじゃないか?」
右京さんはコート掛けにかけられたコートを指差す。京子は頷いた。
右京さんの声が静かに響く。私たちは、京子の部屋に通されている。
「三人の血液の中から検出されたエキノコックスは、通常のエキノコックスよりも潜伏期間が短くなるようにされていた。あんたは佐久間研究所で働いていた。しかも優秀な科学者。強力で潜伏期間の短いエキノコックスを作り出すことは可能なはずだ」
「エキノコックスは、日本では主に北海道でしか知られていません。あなたはそれを利用したのではないですか?」
私がそう言うと京子さんは、「ええ」と頷く。京子は北海道出身だ。エキノコックスを手に入れられる。
「寺井さんの経営していたバーの地下に、大きな実験室がありました。そこで開発していたんですよね?」
東さんが言う。そして、右京さんが写真を取り出した。寺井の手元を写した写真と実験室を写した写真。白い毛の写真だ。
「この二つはウサギの毛だった。あんたの持っているコートの毛がそうなんじゃないか?」
右京さんはコート掛けにかけられたコートを指差す。京子は頷いた。


