「あ〜、樹が嫌がってるの知ってるよね??あなたに会いたくないみたいよ??笑」



鼻で笑って含み笑いを浮かべる女の子。
戸惑いに戸惑いが重なって声が出なくなる。

そんなに嫌がられてたなんて…

流石の私も傷ついて頭が真っ白になる。
私に…会いたくない…?



「これだよね?借りてくね??」



そう言って私の握りしめていた教科書を持って帰っていった。