「さっき、話そうとしてたことなんだけどさ…」
さっき…?
もしかして空汰先輩のこと??
何故か嫌な予感がして心臓がドクドクと音を立てる。
「高城先輩はやめとけ。」
樹くんからの言葉に耳を疑う。
やめとけ?とは…?
「いや、私達別にそういうんじゃ…」
「高城先輩にいい噂は聞かない。
これ以上仲良くなるのはやめとけ。」
何故か起こった様子の樹くんが少し怖くて、身体が強ばって冷や汗をかく。
「なんで、そんなこというの…
すごく優しくしてもらってて!!今日だって…」
「だから!そういう手口なんだって!!
あいつは女たら「もうやめてよ!!!!」
気づいたら大きな声が出て、何故か息をが切れていた。
すぅーはぁーっと1回大きく深呼吸をして、冷静さも取り戻そうとする。
「空汰先輩は、辛い時一緒にいてくれて悩み聞いてくれて、すごく優しい人なの」
目頭がじーっと熱くなって涙目になる。
「だから…だから…」