だが、そんな日々は長くは続かなかった。

小学2、3年生だったある日のこと。

いつものように家に帰り、玄関を開けると、部屋の中から両親が喧嘩する声が聞こえた。

前々から仲が悪いことは感じていたが、家に入るなりこの怒声は何なんだ、と驚いた。

二人はリビングで騒いでいたので、そこには入らず僕は自分の部屋に直行しようと思った。

でもやっぱり気になったのでドアの前で少し様子をうかがう。



だが、それがいけなかった。