ちょっと待て。一年前の七月一日といえば、まだ夜空は生きているはずだよな…。


じゃあ、もし今日がほんとに一年前なのか、夜空の家に行けばわかるはずだ。


そう思うや否や私服に着替えて家を飛び出した。


夜空の家は僕の家からそれほど遠くなく、歩いて5分程度だ。


前の家は隣だったから、時間がかかると言っても5秒だったが。


そうこうしているうちに、レンガの屋根のメルヘンチックな家が見えてきた。


久しぶりに見たが、当時とは差して変わっていない。


というか、変わっているはずがないか。


今は一年前なんだから。