謎は多いけれど、今日は学校だし、起きなければ。

制服に着替えて、朝食を食べるために一階に降りる。

リビングには祖母が作った目玉焼きと、バターを塗って焼いたトーストが皿にのっていた。

「あらおはよう」

「あ、おはよ」

欠伸をかみ殺して言い、席に着く。

トーストを食べるとバターの香りが鼻をくすぐった。

すでについていたテレビを見る。

そこで、違和感を覚えた。

普段はニュースが映っている画面が今は毎週日曜日にやる番組がついている。 

なんでだ?

そんなことを考えていると、祖母から衝撃的な言葉が発せられた。

「咲夜。なんで制服着てるの?」

「え?」

今日は七月八日の月曜日。普通なことだ。

「だって今日学校だよ」

だが、祖母はさも当たり前のように言う。

「今日は七月一日、日曜日。大丈夫?」 

…え?

「な、何言ってるんだよ。今日七月八日の月曜日だけど」

「違うわよ、今日は七月一日、日曜日よ」