夏の太陽が容赦なく照りつける中、いつものように家を出た。

今は夏休み中だが、いつも学校へ行くときに使う自転車に乗った。

でも、向かう場所は普段とは違う。



あれからもう一年が経った。

未だに受け入れることができず、グダグダと日々を送る僕を置いて、時間はどんどん過ぎていく。

あの日のことは、どうやってそこまで向かったのか、何をしたのか、全く覚えていない。

僕の記憶は不確かだが、一つだけこれだけは確かなことは、あの出来事が完全に僕を変えてしまった、ということだ。