かっこよく言ったのはよかった(?)のだが、その"鈴"は一向に見つからない。
「お兄さん、ほんとに見つかるかな…」
「大丈夫だよ。必ず探しだす」
そうは言いつつも、一段ずつ腰をかがめて探すのは結構辛い。
内心、もう見つからないのではないかと諦めていた。
しかし数分後―――。
「あった!!これだぁー!」
大はしゃぎする女の子の声が、人気のない神社の階段に響く。
「よかった、見つかって…」
ホッとしたと同時に、ずっと腰をかがめていたせいで少しの痛みが襲ってきた。
結局、鈴は手すりと段差の間の影で見えにくくなっている場所に落ちていた。
取り敢えずよかった。ふぅ、と一息着いたところで女の子に声を掛ける。
「それじゃあ、その鈴は大切にしてね。もう失くさないように気を付けるんだよ」
「…」
だが、返事はない。鈴をずっと見つめたまま、顔を上げない。
何かを悩んでいるようで、もう一度声を掛ける気にならなかった僕は待つことにした。
「お兄さん、ほんとに見つかるかな…」
「大丈夫だよ。必ず探しだす」
そうは言いつつも、一段ずつ腰をかがめて探すのは結構辛い。
内心、もう見つからないのではないかと諦めていた。
しかし数分後―――。
「あった!!これだぁー!」
大はしゃぎする女の子の声が、人気のない神社の階段に響く。
「よかった、見つかって…」
ホッとしたと同時に、ずっと腰をかがめていたせいで少しの痛みが襲ってきた。
結局、鈴は手すりと段差の間の影で見えにくくなっている場所に落ちていた。
取り敢えずよかった。ふぅ、と一息着いたところで女の子に声を掛ける。
「それじゃあ、その鈴は大切にしてね。もう失くさないように気を付けるんだよ」
「…」
だが、返事はない。鈴をずっと見つめたまま、顔を上げない。
何かを悩んでいるようで、もう一度声を掛ける気にならなかった僕は待つことにした。
