屋上を出て、教室に入るまでの間、アツは手を繋いでくれた。




知ってる人がたくさんいる場所で、そうしてくれた事が嬉しかった。




アツは、女の子と仲良くするタイプじゃないから、
“お前は特別だよ”って、そう言ってくれている様な気がした。







「コナン、さっき倉橋と手繋いでたでしょ?」



ユミはめざとい。



「屋上でちゅーでもした?」



勘もいい。



「アンタ達、多分近いうち、エッチするね。」



予言もよく当たる。





でもこればっかは、私とアツの二人の問題。



二人で一緒にする事だもん。



1人じゃ出来ない。





アツと一緒がいい。





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