でもさ、美味しそうにガツガツ食べる姿を見ると、やっぱ作って来て良かったって思うんだよね。






「ごちそうさん。うまかった。」



最後にはちゃんと言ってくれるし。




「何が1番おいしかった?」



「卵焼き。」



えぇー?1番簡単だったんだけど・・・。



「明日からは、期待しないでね?また冷凍食品だから。」



さすがに毎日コレは無理だよ。ホントは作ってあげたいけどさ。



「卵焼きがあれば、他はなんでもいい。」




なんか・・・本気で殴りたくなってきたよ。



「お前、あんま無理すんなよ?時間かかんだろ?」



へ?



心配してくれてたの?



気にしてくれてるの?




「でも、アツ喜んでくれるから、私も嬉しいよ?」



そう言った瞬間、不意打ちのキス。



「ちょっ何すんのよっ!ここ学校だよ?」




「大丈夫だって。誰も見てねーし。」



確かに私達がいる端っこは、人気がないのか誰も周りにいないけど、すぐ近くには、人の気配がする。




「もっかい。」




そう言って、アツはどんどん顔を近づけてくる。




どうしよ、どうしよ?




したいけど、やばくない?




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