「とりあえず、ユミ達は黙ってて?


マナミちゃん、話聞くからさ、向こう行かない?」




マナミちゃんは下を向いて、首を振る。


「ここで話せばいいじゃん?」



「聞かれたくないなら、最初っから1人で来るでしょ?」



「ねぇ〜もう早くしてよ?うちら次、体育なんだけど?」



もう誰が喋ってるか分からない・・・。





「はぁ〜。私は、倉橋と付き合ってる。先の事は分かんないけど、とりあえず今は別れる予定はない。好きなら告白でも何でもしていいから。倉橋が決める事だし、私は邪魔しない。・・・以上。」




ユミ・サナ・ミホも何となく納得したみたいで、“まぁいいんじゃない?”って感じで、収まりつつあったのに・・・




マナミちゃんの友達の1人がいきなり、ユミに掴みかかろうとした。




ビックリして、とっさに前に出たら、



・・・最悪。




左頬を思いっきり引っかかれた。



マジ・・・ムカツク。




「手ー出してんじゃねーよっ!!」




キレたのはユミ。



もう知らない。




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