せっかく頑張って言ったのに、倉橋は不機嫌そうに手をポケットに入れた。




ジェットコースターの待ち時間は約40分って書かれてある。


40分間・・・無言のまま?



マジ勘弁。



「・・・倉橋?」


「・・・・・・。」



本当に扱いにくい奴!!




無理やり倉橋の腕を掴んで、ポケットから手を出した。




そして、小指を・・・



絡めてみたけど、




やばいーーっ!!




ドキドキドキドキ・・・



有り得ないくらい、恥ずかしいっ!!





外そうとした瞬間、

ギュッって・・・



倉橋が私の手を握った。





―ドキンッ




「くっ倉橋・・・手・・・手・・・」



「んな照れんなって?」



真っ赤になっていく私の顔を見て、倉橋は満足そうに笑ってる。




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