中学校に上がっても、同じ小学校だったみんなは、当然同じ中学校に進学して・・・


恋とか・・・


私には無縁だった。



でも、ちょっとだけ気になる存在の男の子ができた。



隣の席で、けっこう仲もよくなって、


ひょっとすると、ひょっとするかも〜!?



なんて浮かれていたのも束の間・・・



倉橋が、部活の友達だか何だか知らないけど、すっごい可愛い子を紹介しちゃって・・・


彼等はアッサリくっついた。



私の動き出しそうだった淡い恋心は儚く散った・・・




中学生になって、更にモテるようになった倉橋は、本性を見せ始めた。



誰にでも優しい倉橋くんは、冷たくてクールで、近づきにくい倉橋くんになっていた。



そのくせ私には、相変わらず子供っぽい嫌がらせをしてくるっ!!


おかげで女の子達には妬まれるし・・・



アイツは私が彼の事をちょっと気になってるのを知っていて、わざと紹介なんて、ガラにもない事をしたんだ。



「お前に彼氏なんて出来ると思ってんの?俺が邪魔してやるよ。」



マジ悪魔だ・・・



アイツに何を言われても、なるべく相手にしない様に・・・



言い返さない様に・・・


我慢に我慢を重ねた中学生活。




だからといって、私が女の子扱いされる事もなく、もともとのうるさい性格もあって、気付いた時には、楽に付き合える“女友達”って感じのポジションが定着していた。



ホント、倉橋に関わるとロクな事がない!!!




.