雄也と成沢が仲良くしているのを見るのが、たまらなく嫌だった。 だから俺はまた、成沢をいじめた。 そうすれば、成沢は俺に言い返してくる。 そんな毎日が楽しかったんだ。 少しずつ、自覚し始めていた。 “俺、コイツの事、好きかもしれない。” ハッキリ好きだと気付いた時には、どうしようもない程に、嫌われていた。 俺と成沢は、犬猿の仲。 お互いが、お互いを嫌い合っている。 みんなもそう思っていた。 .