話は済んだと、お父さんはさっさと出掛けてしまった。



「アツくん、ご苦労様!お父さん、緊張してただけだから、気にしないでね。次会った時はもう少し愛想いいと思うから。」



アツの方はまだ緊張している様で、固い表情のままお母さんに笑顔で頷いた。




「コナミ惚れ直しちゃったんじゃないの?お母さんもときめいちゃったわ〜」



「うん!アツ、超ーカッコ良かった〜!」



キラキラ目を輝かせて二人でアツに熱〜い視線を送る。



アツは苦笑い。



「お昼食べたらデートしてきたら?出来たら呼んであげるから、部屋で待ってなさい。」



気をきかせてくれたお母さんの言葉に嬉しくてなった。



だって早くアツにギュッてしたかったんだもんっ!




アツが私の部屋に入るのは初めての事。


部屋のドアがパタンと閉まったのを確認すると、ようやくアツの顔から緊張が消えた。




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