1月3日の夕方。バイトを終えて携帯を見ると、2件の新着メールが届いていた。
【ナルから新年会のメール来たよね?。明日、駅で待ち合わせて一緒に行こうね〜♪♪】
彼氏とラブラブお正月休暇中のユミからのメール。
そしてもう1件はナルから。
【コナン、明けおめ〜♪♪明日新年会するから絶対来いよ!!夕方5時、時間厳守!!】
つーか・・・突然すぎるだろ??正月真っ只中でいきなり明日って、ナルのヤツもっと計画性を身につけるべきじゃん?
っていってもバイトのない私に特に予定なんかもなくて、迷わず了解メールを返信する自分がちょっとだけかわいそうになった。
次の日、久々に友達に会えるとあって、ちょっぴりウキウキしながら用意をして、ユミとの待ち合わせ場所に向かった。
「何人集まるのかな〜?」
「さぁ〜?昨日の今日じゃあんま集まってないんじゃん?誰が来るかも分かんないしね。」
そんな会話をしながら電車に乗って、ナルから指定されたカラオケの前まで着いた。
約束の時間5分前なのに、まだ誰も来ていない。
「ナルのやつ!!自分から誘っといてまだ来てないってどういうことよ!!!」
鞄の中から携帯を取り出しながら、ユミの怒りの声が聞こえる。
ユミが電話をかけたと同時にナルがカラオケの入り口から出てきた。
「お前ら最後だぞ!!もうみんな中入ってんぞ!!」
「時間まだじゃん!!つーか揃ってないのに勝手に入ってないでよ!!」
ナルとユミが言い争いをしながら店に入って行くのを見ながら、私もその後に続いた。
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