1時を過ぎた頃、3人で近くの神社に初詣に出掛けた。



長い行列に並んで、やっと神様の前に辿り着いた時、私は何をお願いすればいいのか分からなかった。



“ずっと一緒にいられます様に・・・”



その願いを、神様はきいてくれなかったね。


じゃあもし、



“もう一度、アツの隣に帰れます様に・・・”



そう願ってしまうと、また叶わない様な気がした。




新年早々罰当たりだね。



ねえ神様・・・私のお願い、聞いて下さい。



もう二度と頼らないから。この1つだけでいいから。



どうか叶えて下さい。




“アツが幸せでありますように・・・・。”





肩をポンと叩かれて、閉じていた目を開けた。



ニッコリ微笑むお母さん。



「コナミ!おみくじ引きに行こう!!」




今年の私の運勢は“大吉”



お金も、健康も、そして恋愛もすべてうまくいくと書かれた小さな紙を、私は大事に財布の中にしまった。




お母さんがお年玉と言ってくれた、恋の御守り。



じんわり浮かんだ涙を、お母さんが優しく拭ってくれた。



「コナミの恋はコナミのものだから。簡単に諦めちゃダメよ!!」



「コナミ、お父さんも神様にコナミの恋が成功する様に頼んでやったからな!!」



お父さん、お母さん、ありがとう。



神様、アツに恋をさせてくれて、本当にありがとう。