すっかり気分が暗くなっちまった。



成沢がまだ篤貴を好きなら、一件落着。


なんて、脳天気に考えてたけど、そんな簡単なもんじゃなかった。




家の前まで帰って来た時、ちょうどこっちに向かって歩いてくる篤貴の姿。



タイミング悪りぃ〜。


今日はお前に合わせる顔ないんだよ。



お前の大事な女、泣かせちまった・・・。




「どうしたんだよ?何か暗れーぞ?」



「・・・別に。お前こそどうしたんだよ?いきなり来るなんて、バイト休みか?」



「まぁな。」





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