「もういいじゃん!アンタには倉橋がいるんだしっ!!」



倉橋〜っ???



「アイツの名前だけは、言わないでっ!」




「何で〜?倉橋、超ーいいじゃんっ!!もういい加減くっついちゃいなよっ?」




倉橋篤貴(クラハシ アツキ)。



私が関わりたくない男No.1!!


だいたい私がこんな性格になったのは、アイツのせいだ。





アイツに初めて会ったのは、忘れもしない、小学4年生の時。


転校生だったアイツ・・・



悔しい位にカッコイイ外見と、誰にでも優しい性格。



小学4年生と言ったら、もう異性を気にする年頃。



私だって、例外じゃなかった。



カッコ良くて優しい転校生は、あっと言う間に女子の人気者。




でも優しいはずの転校生は、


「お前、男みたいだな。お前は、俺に近づくなっ!」


ある日突然、私をイジメだした。




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