明日からの春休みに浮き足立つ、高校2年生最後の終業式。



体育館から教室に戻る途中、ミホの大きな声が廊下に響いた。




「コナ〜ン!ねっ明日さ久々に合コン行かない?」



「あはっ合コン?ん〜〜っパスッ!!」



手で大きくバツを作って首を振る。



さすがに合コン行って、知らない人とわいわい騒げる程、私は図太くはないみたい。



「バカミホっ!」



ユミが軽くミホを睨んだと同時に、私達の横を通り過ぎたアツの姿。



アツ・・・誤解しないで?


私、合コンなんていかないよ?



な〜んてね、もうアツには関係ないよね?




「コナン・・・ごめんね?」



気まずそうに小さく謝るミホに私は笑顔を返す。



「全然!もうホント大丈夫だから!」



ミホが私を外に連れ出そうって誘ってくれたんだってちゃんと分かってるよ?




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