今さらだけど･･･



倉橋が何で私の事、好きになってくれたかは、分かんないけど･･･



本気で好きでいてくれてるんだったら、

私、けっこうひどい事してるよね？



勝手に嘘って決めつけて、否定して、


挙げ句の果てに変な作戦まで考えて･･･





「まっ俺、自信あるけど！」



いつもの強気な声が聞こえて顔を上げると、いつもの意地悪な倉橋の顔。



「何よ？自信って？」




「お前を落とす自信。お前単純だから、簡単そう。」



はぁ？？


やっぱり同情すべき相手を間違った！


「あんたっ！やっぱ最低！！絶対に好きになんかなんないっ！」



「ふ〜ん。じゃあ頑張ってみれば？」




ムカつくーっ！！



「チャンスあげないよっ！？」



「はぁっ？お前、それは･･･ずるいぞ？
チャンスは与えるべきだろ！？」



あっ何か動揺してる。



ちょっと上に立った気分！！




「いいよ！チャンスあげる！頑張ってみれば？」




調子に乗ってみたんだけどさ･･･



そんな、ちょっと嬉しそうな顔されたら、



ドキッとするじゃん･･･。




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