矢島くんからいろんな話を聞いていたから、昨日初めて会った様な気がしない。
優奈さんから直接遠恋話を聞いて、やっぱりこの2人はすごいなぁって思った。
「本当は不安だらけなんだよ?いっつもギリギリの所にいるの。声を聞くと嬉しいのに、会いたくてたまんなくなる。無理だって分かってるから、自分から電話出来ない時もあるんだよ?ぜーんぶ投げ出して、颯太の所に帰って来ちゃいそうになるよ。」
切ないなぁ。
想像しただけでも、胸が苦しくなる。
「颯太が言ってくれる“大丈夫”と“好き”があるから、今までなんとか頑張って来れた。」
えへへと笑った優奈さんの目には、うっすらと涙が浮かんでいた。
すごく綺麗な涙が。
「もうちょっとの辛抱ですね。頑張って下さい。」
ありきたりな事しか言えない。
だって私には二人の辛さが分かんないんだもん・・・
優奈さんに対して、これ以上の事は言えないよ。
「昨日ね、卒業したら二人で住むお家決めてきたんだ!後、3ヶ月。3ヶ月我慢したら、もうずっと一緒にいられる。」
「そうなんですか!?すご〜い同棲ですよね?いいなぁ〜」
矢島くんと優奈さん。
1つしか変わらないのに、すごく大人に感じる。
信じ合って、支え合って、辛い事も一緒に乗り越えてきたから、二人は固い絆で結ばれてるんだ。
私とアツもいつかなれるかな?
同じ未来を一緒に見つめる事が、出来ればいいな。
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