でもね、アツは最後の最後に言ってくれた。



くだらない話で笑って、日付が変わるまでたくさんの話をして、切りたくない電話を引き伸ばす私に、



『コナミ、多分当分言わないからしっかり聞いとけよ?』



姿勢をただして、アツの言葉を待つ。



深呼吸をするように一息おくと、覚悟を決めた様に一気に言った。




『コナミが好き。死ぬほど好き。好きすぎてヤバいくらい好き。マジむかつくくらい好き。切るぞ!』



「あ〜っ待って待って!!」



何度も頭の中でリピートする言葉達。



嬉しすぎるよ。



ホント何でこんな好きなんだろ・・・。



『そういう事だから忘れんなよ。』



忘れるわけないじゃん。



いつでも取り出せる所に永久保存だよ。


「アツ、ありがとう。アツの事好きにさせてくれてありがとう。」



こんなに簡単に涙が出る事も、胸が締め付けられる想いも、


アツに恋をして、初めて知った。




『あ〜ぁ。昨日エッチお預けくらったから眠れねぇよ。』



ふざけて急にそんな事言うのは、照れちゃってるんだ。



「スケベ!!もう来年までエッチしないからね!」



電話の向こうから、アツの笑い声と、笑顔が届く。



目を瞑ると、すぐそばにアツがいる。



こんな私を好きになってくれてありがとね。



そばに置いてくれてありがとね。



ずっと大好きだよ。



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