街全体がキラキラしていて、繋いだ手の温もりで心まで温かい。



すれ違う人もみんな笑顔で、幸せそう。




私達はまず、アツの携帯を買ってからスケート場に向かった。




でもさ･･･


「アツ、やっぱやめよ？」



「はぁ？何で？」




めちゃくちゃ楽しみだったよ？



いろいろ考えたよ？


一緒にスケートしたかったし、この後だって、イルミネーションを見に行って、観覧車に乗って、ちょっとオシャレなレストランとかに行ってさ･･･


プレゼントを渡すシミュレーションだって何度もしてた。



でも、



みんながこんなに浮かれている日に、お家でひとりは寂しいよ。



「帰ろ？アツのお家でさ、お母さんと3人でお鍋でもしようよっ！」



ホントはさ、久々に親子水入らずでって言ってあげたいとこだけどさ、私も今日はアツと居たいんだ。




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