「だからね、佐山のターゲットはコナンじゃなくて、倉橋かもしれない。」



何となく、今までの佐山くんの不可解な行動の意味が繋がっていく様な気がした。




わざわざアツの前で告白したり、アツに向ける挑発的な目。


何度言っても聞き入れてくれない強引さ。




「でも何でそんな回りくどい事?」


「分かんないけど、全く関係ないとも思えなくない?」



確かに。


何か企みを持っているなら・・・



「・・・復讐??」



ユミの言葉に、ドクンと心臓が嫌な音を立てる。



「そんな・・・ねちっこい事するかな?」


「・・・分かんないけど、アイツ、プライド高そうだし。」



それでも昨日の被服室での真剣な目が、アツに対する復讐を実行する為だけの演技だったとは、どうしても思えなくて・・・


自惚れかもしれないけど、確かに佐山くんの気持ちが私にある様に感じてしまった。




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