薬を飲んだ後、熱を計ったらまだ38℃近くある。



「これは相当しんどいでしょ?んー私、今日泊まって帰ろうか?」



「いいよ。寝てれば治る。」



こんなアツをひとり残して帰りたくないな・・・。



でも、平日はお泊まりしないってお母さんと約束したし・・・。



「コナミ、ほっぺにキスして?」



「へっ?」



今のアツが言ったの??



私の座る方に体を向けて寝ているアツが、繋いだ手にギュッと力を込める。



ぼーっとした顔で、ゆっくりとまばたきを繰り返して、とっても可愛い。



チュッって唇にキスをすると、眉間にシワを寄せて私の体を押し返す。



「うつるだろ!ばかっ」



迫力のないかすれた声が、かわいそうで、もう一度キスをした。



「うつってもいいもん。アツ大好き。早く元気になって。」


「俺も好き。お前が彼女で良かった。」


やっぱり当分、風邪ひいてて!!



こんな事言ってくれるなんて、プレミアだよ??




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