授業開始のチャイムが鳴っても私達は抱き合ったまま。



キス・・・もしてないのに、アツの手が私の制服の中に入ってくる。



「ちょっ・・・何やってんのよっ!」



「うっさい黙れ。」


チクリ・・・チクリと私の首に吸いつく。



「そんなにいっぱい見える所につけないで!」



ヤキモチ妬いてるんだな・・・


分かりやすいけど、


「やりすぎじゃない??」



私の首もとを見て満足そうに笑う。



アツ絶対こーゆう事しないと思ってた。


「アツがつけたってみんなにバレバレだよ?」



「いーんだよ。アイツに見せてやれ。・・・つーかもう近づくな。」




再びぎゅっと抱きしめて大きなため息。





この時はまだ、この後起こるドタバタ騒動なんて、まったく予想もしていなかった。




.