「成沢、ちょっといい?」



バスを降りた瞬間、声をかけられた。



同じクラスにはなった事ないけど、1年の後期の委員会の時に同じだった佐山くん。



「なんか話すの久しぶりだね〜?どうしたの?」



とりあえず近づいて行こうとすると、アツに腕を掴まれた。


睨みつける様に佐山くんを見るアツと私は目が合わない。



「コイツに何か用?」



不機嫌な時のアツの声。


なんか・・・怒ってる?



「成沢に話あんだけど、いい?」



「無理。行くぞ。」


私の腕を掴んで歩き出した次の瞬間には、反対の腕を佐山くんに掴まれていた。


「触んなっ!」



ビクッ!!



登校中の生徒の視線が一瞬にして私達3人に集まる。



何?今、どういう状況??




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