でもでも、1週間後に控えた私の17歳の誕生日。



せっかく土曜日なんだし、この日だけは、絶対にデートしてもらわなくちゃ!!


って思ってたのに・・・



「何でよ〜っ??何でバイト入れちゃったの?」



「人が足りないんだから、しょうがねぇだろ?」



何でも、アツのバイト先には、東高の子が6人もいるらしく、運悪く私の誕生日のその日は、東高の文化祭。


つまり、6人もバイトが休めば、必然的に人不足。



「アツだって、どーしても外せない用事があるでしょ!?私の誕生日だよ?絶対、休まなきゃなんないでしょ!?」



「日曜は、好きな所連れて行ってやるから。」


「やだーっ!!当日じゃないと意味ないもんっ!!」



ワガママだって分かってるけど、彼氏が出来て初めての誕生日。


私だってそれなりに夢見ちゃってるよ。


「何か欲しいもん買ってやるよ。」


「無理!!却下!!」



プレゼントが欲しいわけじゃない。



ただ一緒にいてほしいだけ。



はぁ〜と大きなため息を吐くアツ。


多分、珍しく困ってる。



アツは今のバイトの焼き肉屋さんがオープンする時から働いていて、そこのバイトでは1番長いらしい。バイトのシフトなんかもアツが任されている。


だから、どうしても休めない事なんて、本当は、分かってる。





「・・・やっぱ、この日は難しい。」



何度もシフト表を見てアツが出した最終決定。



「分かった。もういい。アツのばぁ〜か!!」



あ〜あ、ホントついてない・・・。




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