アツの体温を隣で感じて目を閉じる。



時々心配そうに私の前髪を指で横に流して、顔を覗き込んでくる。




ほっぺにチュッってキスをしてきたり、いきなりギュッって抱きついてきたり。



なんか、かわいい。



「アツ、寝ないの?」



「寝る。」




腕枕する腕で私の頭を引き寄せて、オデコにキス。



空いてる手で私の腕を掴むと、それをアツの腰に回させた。



抱き合って、体も顔もすごく近い。



こんなに近いと、息苦しくて眠れないよ?




でも離れたくない。


ずっとこうしてくっついていたい。



まだ1回しかエッチだってしてないのに、今日は不思議と緊張しない。



アツの体温と匂いが、すごく心地良くて、気持ちがいい。





「アツ・・・おやすみ。」



「おやすみ。」




その晩、私達は抱き合ったまま眠った。



ただ一緒にいられる事が幸せだって思えた。




大好きな人が、自分を大好きでいてくれる事が、こんなにも満たされる事なんだって。




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