無言のまま進む自転車は、いつもの道を通って私の家に辿り着いた。
「お前、行くなよ。」
「・・・もう行かないよっ・・・。」
アツの事を、
アツの目を見ないまま、私は家に入った。
乱暴に階段を駆け上がって、そのままの勢いでベッドにダイブした。
目をつむって考える。
何でアツはあんなに怒ったの?
私が悪いの?
―ピンポーン
玄関のチャイムが鳴って、お母さんと誰かの話し声が聞こえる。
階段を登る足音は、私の部屋の前で止まった。
―ガチャ
ノックもなしに開けられたドア。
体を起こして確認する。
「よっ!」
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