どう見てもヤクザの組長に無知な子供が粋がってしまった事故的場面。
これ以上余計な事言うな馬鹿!と、ソルトが必死に抑え込むのも虚しく。
「全身根暗野郎がっ!」
「ろぉぉぉっかぁぁぁぁっ」
「ソルトを殺すだとかマジで消してやるぞってんだっ!」
「おまっ…気持ちはありがたいっ!ありがたいけどまじで黙っとけっ!」
寧ろもれなく消されるのお前の方だからっ!
怖いもの知らずの六花の言動に、いつ魔王の怒りが爆発するのか。
魔王が実際どれほどの力の保持者であるかなんて知らない。
それでも、少なくとも百夜よりは強大な存在である事は確かなのだ。
その力を向けられてはソルトの力量では庇い様がない。
とにかく何かフォローを!と、ソルトが六花の口を塞ぎ、ぎこちない愛想笑いで魔王に視線を戻したのだが。
何故か先程まで捉えていた姿は視界に無い。
はっ?とソルトが疑問に呆けたのも一瞬で、すぐにその姿の発見に至るのだ。
実に床に近い位置で小さく蹲っているその姿を。
一瞬、力を発揮するが為の何かのポーズか!?とも緊張を抱いたのだが。
「……かわいい。…かわいいが故に…痛い。…刺さる。…かなり刺さる…」
えっ?
何これ?
えっ?えっ?……もしかしなくともだ。
なんか……超ダメージ受けちゃって落ちてる感じってヤツなのか魔王!?
「うわっ、キッモ…」
「六花ぁっ!」
追い討ちをかけんなしっ!!
ってか、何でこんな落ちてんの魔王?!



