100年後も、君の代わりになんてなれない


 初めて私の夢を見つけた。

優ちゃんにもらって、優ちゃんが教えてくれた夢。

胸が軽く、透明に、そして輝き溢れていく気がした。自信を持って宣言することでこんなにも心持が違うのかと、私は驚きと喜びで満ちていた。


 優ちゃんも、白い歯を見せた満面の笑みを浮かべて「何も謝ることなんてないでしょ」と言った。

懐かしいその笑顔が嬉しくて。

でも、当時のまま動けない優ちゃんを見るのが苦しくて。

ぐちゃぐちゃに壊れた感情が、涙へとつながって、気づけば口角を上げたまま嗚咽が止まらなくなっていた。