ふりむいて、好きって言って。(仮/旧:三神くんは恋をする)

「いいんちょーこそ昔から変わんなそうですよ、そういうくそ真っ直ぐなとこ」


「くそって……」


褒められているのか馬鹿にされているのか、よく分からない。


「ていうか、ちょっと前から思ってたけど、なんで敬語なんですか?」


三神くんは先生にも敬語を使わないので、あまりにもらしくない。


そう思って問いかけると、


「いいんちょーの真似」


三神くんの口角が、きゅっと持ち上がる。


その表情に、じわり、胸の内から何かが滲んだ。


息の仕方を忘れてしまうような、熱に浮かされたような。


太陽に照らされた三神くんの髪が、金に透けて見える。


扇ぐ団扇の風は、たぶん初めから私にも当たるようにされていて。


それでも溢れそうなほどの熱は、消えてくれない。


もうずっと、三神くんと出会った時から膨らみ続けている。