ふりむいて、好きって言って。(仮/旧:三神くんは恋をする)

姉弟が多いと苦労することも多いみたいだけれど、なんだかんだ言いながら和香ちゃんはよく家族の話をする。


そういう時、決まって照れ笑いをするのが、私は結構好きだった。


私はつられて微笑みながら和香ちゃんを手伝う。


ちなみに篠宮くんが調達してきたお肉は黒毛和牛ではなくて、ちょっといいお肉。


さすがに予算が足りなくて、泣く泣く断念してもらった。


「未琴は料理するの?」


「たまに包丁は握るけど、バーベキュー初めてです」


「そんな人種世の中に存在するんだ」


「人を宇宙人みたいに言わないでください」


私はこつん、と和香ちゃんに肘をぶつけて不満を表明する。


いたずらっ子みたいに舌を出す和香ちゃんは、多分確信犯だ。


首をすくめてひょこひょこと保冷バッグの方へと逃げる。