ふりむいて、好きって言って。(仮/旧:三神くんは恋をする)

そのうちに点呼が終わり、それぞれの班はバーベキュー会場へと移動していく。


私たちの班は流石に三神くんを置いていくわけにはいかないのでここで待機。


私は肩身が狭く、ずっとそわそわと三神くんを待っていた。


「何があったのか知らないけど、前より深刻な感じじゃないんでしょ?」


横に並んでいた和香ちゃんが聞く。


確かに、今回は私が逃走しただけだから、深刻な問題ではないと思う。


三神くんは混乱しているかもしれないけれど。


「恐らく……」


「じゃあ私が良きに計らわせてあげるよ」


「どゆ意味?俺古文わかんないよ」


何故か私の代わりに返事をした篠宮くんは、頭にハテナを浮かべる。


「ごめん、おバカな仁にも分かるように言い直すと、私に任せてってこと」


「いいこと言ってんのにめっちゃ棘あんな」


2人が和ませてくれるおかげで、私の気持ちは少しずつ軽くなっていく。


和香ちゃんにはきっと、なんでもお見通しなんだ。


「ありがとう」


そう言うと、2人は照れくさそうにはにかんだ。


私もつられて微笑んだ時、


「おい薄情者」


「ぴゃ!」