*
放課後、誰も居なくなった教室でひとり志谷先生に頼まれたプリントを綴じていると、唐突に前のドアが開いた。
「いいんちょー」
ふらっと顔を出したのは、三神くんだった。
「どうでしたか?」
何をと聞かないのは、言わなくても伝わるからだ。
三神くんはポケットの中でぐしゃぐしゃになった紙を、私の方へと投げる。
受け取って開くと、補習のテストの解答用紙が顔を出した。
右上に赤ペンで記された数字は92。
合格ラインは越えている。
「おめでとう」
「……初めて取ったわこんな数字」
三神くんは照れ隠しなのか、ぶっきらぼうに言うと、私の前の席に反対向きで腰掛けた。
「篠宮くんは?」
「ジャストで80。用事あるとかで帰った」
三神くんの言葉に、私はくすくすと笑いを漏らした。
ぎりぎり80点というのが、なんとも篠宮くんらしい。
テストが返ってきた時の、安堵で絶叫する篠宮くんがはっきりと目に浮かんだ。
放課後、誰も居なくなった教室でひとり志谷先生に頼まれたプリントを綴じていると、唐突に前のドアが開いた。
「いいんちょー」
ふらっと顔を出したのは、三神くんだった。
「どうでしたか?」
何をと聞かないのは、言わなくても伝わるからだ。
三神くんはポケットの中でぐしゃぐしゃになった紙を、私の方へと投げる。
受け取って開くと、補習のテストの解答用紙が顔を出した。
右上に赤ペンで記された数字は92。
合格ラインは越えている。
「おめでとう」
「……初めて取ったわこんな数字」
三神くんは照れ隠しなのか、ぶっきらぼうに言うと、私の前の席に反対向きで腰掛けた。
「篠宮くんは?」
「ジャストで80。用事あるとかで帰った」
三神くんの言葉に、私はくすくすと笑いを漏らした。
ぎりぎり80点というのが、なんとも篠宮くんらしい。
テストが返ってきた時の、安堵で絶叫する篠宮くんがはっきりと目に浮かんだ。



