私たちが通っていた中学には、体育館の裏に小さな広場があった。
一対のベンチとテーブル、それから花を植えた鉢が並ぶだけの、質素なものだ。
そこで慧くんはクラスメイトと揉め事を起こしたのだ。
きっかけは些細なことだった。
体育祭の後夜祭でフォークダンスを一緒に踊って欲しい。
慧くんを呼び出した女子生徒が仲の良い友人を3人ばかり連れ頼んだのは、ささやかで可愛らしい願いだった──この願いが彼女の心からの願いであったならば。
そう、彼女には本当の目的があったのだ。
女子生徒には付き合っていた彼氏がいた。
仲が良く、クラスでも公認の仲だった。
ところが数日前、彼女は彼氏と喧嘩をして別れてしまう。
フォークダンスの相手もいなくなり、彼女は途方に暮れた。
フォークダンスの参加は任意で、決して彼女が出席しなければならないものではなかったけれど、彼女のプライドは彼女の不参加を許さなかった。
そこで白羽の矢が立ったのが慧くんだった。
慧くんは見目がよかったし、クラス委員に推薦されるほどクラスメイトからの信頼も厚かった。
慧くんが彼氏の代わりになってくれれば、彼女にとって心配事は心配事でなくなる。
慧くんの人が良く、断らない性格を見越してのことだった。
一対のベンチとテーブル、それから花を植えた鉢が並ぶだけの、質素なものだ。
そこで慧くんはクラスメイトと揉め事を起こしたのだ。
きっかけは些細なことだった。
体育祭の後夜祭でフォークダンスを一緒に踊って欲しい。
慧くんを呼び出した女子生徒が仲の良い友人を3人ばかり連れ頼んだのは、ささやかで可愛らしい願いだった──この願いが彼女の心からの願いであったならば。
そう、彼女には本当の目的があったのだ。
女子生徒には付き合っていた彼氏がいた。
仲が良く、クラスでも公認の仲だった。
ところが数日前、彼女は彼氏と喧嘩をして別れてしまう。
フォークダンスの相手もいなくなり、彼女は途方に暮れた。
フォークダンスの参加は任意で、決して彼女が出席しなければならないものではなかったけれど、彼女のプライドは彼女の不参加を許さなかった。
そこで白羽の矢が立ったのが慧くんだった。
慧くんは見目がよかったし、クラス委員に推薦されるほどクラスメイトからの信頼も厚かった。
慧くんが彼氏の代わりになってくれれば、彼女にとって心配事は心配事でなくなる。
慧くんの人が良く、断らない性格を見越してのことだった。



