ふりむいて、好きって言って。(仮/旧:三神くんは恋をする)

結局その場に残った4人はいつもの顔ぶれ。


なんとはなしにレジャーシートに集まり、お菓子をつまむ。


「みんな篠宮くんの友達なんですか?」


ビーチバレーを始めるらしい三人衆を眺めながら尋ねると、篠宮くんが首を縦に振る。


「中学の時の友達。と、あと遅れてくるやつは友達の友達。俺もあったことねぇけど、みんないた方が楽しいじゃん。なぁ帆貴。お前が来るのは意外だったけど」


篠宮くんは三神くんの首に腕を回し、ぶつかるようにもたれ掛かった。


その拍子に三神くんの蜂蜜みたいな髪がさらりと揺れる。


「えー、あー、うん」


三神くんはなすがままに揺さぶられ、面倒くさそうに適当な返事を返す。


海でも平常運転なのが少し可笑しい。


「あ、ねぇ。せっかく海来たんだしさ、コレ」


和香ちゃんはそう言っておもむろに鞄の中を探り、あるものを篠宮くんの手のひらに乗せた。


「これって……」